伝統と革新が交錯する、新感覚の和菓子パッケージ「ときのね」

岡田俊樹による、現代の地元特産品として生まれ変わったドラ焼き

「ときのね」は、伝統的な日本の和菓子、ドラ焼きに新たな風味を加え、新旧、和洋の感覚を色と形で表現した、岡田俊樹による新感覚のパッケージデザイン。そのユニークな特性と、どのようにして実現されたのかを探ります。

「ときのね」は、伝統的なドラ焼きにバタークリームやフルーツ、抹茶などの風味を加えた新感覚の商品です。七つの風味を表す色とランダムな形状の楽しいパターンは、ふわふわとした食感を表現しています。伝統的な和菓子のパッケージとは異なり、カラフルでポップ、そして高品質な雰囲気はギフトとしても評価されています。非光沢の高品質紙を使用し、全てがリサイクル可能な紙製品から作られています。

箱に入っているドラ焼きは非常に柔らかいため、それぞれが十分な余白を持つように特別に設計されています。箱はドラ焼きの質感に合わせて非光沢の高品質紙で作られています。また、この製品に関連する全てのものにはリサイクル可能な紙製品が選ばれています。

この商品が販売されている川越市は観光地であり、近年は若者や外国人のデートスポットとして人気があります。観光客の層の変化に伴い、伝統的なお土産の和菓子も新たに生まれ変わる必要がありました。日本の伝統を保ちつつ、全ての年齢層や言語の人々に愛される商品を作るため、ブランディングとパッケージは一から設計されました。

伝統的な和菓子のパッケージはギフトとしての高品質さが求められ、このプロジェクトでは伝統を受け継ぎつつ現代風に表現することが求められました。デザインでは、手作りのこの商品の温もりを表現することが最も重要であり、同時にギフトとしての品質も達成する必要がありました。

「ときのね」は、伝統的なドラ焼きにバタークリームやフルーツ、抹茶などの風味を加えた新感覚の商品です。岡田俊樹は、七つの風味を表す色を用いた楽しいパターンを作り、ランダムな形状でふわふわとした食感を表現しました。そして、新旧、和洋の感覚を色と形で表現し、古くから伝わる伝統的な和菓子を現代の地元特産品として生まれ変わらせるためのデザインを施しました。

このデザインは、2021年にA'パッケージデザイン賞のブロンズを受賞しました。ブロンズA'デザイン賞は、優れた創造性と独創性を持つデザインに授与されます。芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にすることを評価されています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Toshiki Okada
画像クレジット: All Image: Photographer Nozomi Suzuki 2021 / Art Director Toshiki Okada 2019 / Graphic designer Toshiki Okada 2019
プロジェクトチームのメンバー: Brand Manager:Masahito Nunome
プロジェクト名: Tokinone
プロジェクトのクライアント: Toshiki Okada


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